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こんにちは、バレエスタイル(@ballet_style_jp)です。
今回は、バレエダンサーの素顔に迫る特別企画!岡まりあさんのインタビューをお届けします。
岡まりあ(Maria Oka)
3歳より黒田節子バレエアートにてバレエを始め、めぐみバレエアートに移籍。
17歳でKirov Academy of Ballet(キーロフアカデミーオブバレエ)へ留学。
その後Joffrey Ballet School(ジョフリーバレエスクール)に転校。
2018年Ajkun Ballet Theatre(アイクンバレエシアター)に入団。
現在は、日本でダンサー/Bridesmaid TOKYO インストラクター/ライバーとして活動。
Instagram:maria_okaaa
前編では、バレエとの出会いやバレエ留学のこと、カンパニーオーディションのことなどのお話をお聞きしました!
《岡まりあさん》バレエとの出会い
--岡さんがバレエをはじめたきっかけを教えて下さい
バレエをはじめたのは3歳のとき。
幼い頃から踊るのが好きで、それを見た母親が近くのバレエ教室で習わせてくれたのがきっかけです。
テレビの前などで踊るような子だったらしいです!
小学4年生の頃からは、毎年夏冬のコンクールに出場して忙しい学生生活を送っていました。
--コンクールではどんなヴァリエーションを?
幼い頃は王道のフロリナ、スワニルダなどです。
お姉さんになるにつれてオーロラやエスメラルダ、エトワールなど大人なバリエーションにもたくさん挑戦しましたよ。
《岡まりあさん》コンクールでの受賞がきっかけでバレエ留学へ!
--憧れていたバレエ留学。どのような流れで決まったのですか?
きっかけはHearts&Minds Ballet Concours(ハーツ&マインズ バレエコンクール)に出場したことでした。
その時、Kirov Academy of Ballet(キーロフアカデミーオブバレエ)へのスカラーシップを頂いたんです。
「きちんとしたメソットを習いたい」と言う願望があったので、ワガノワメソットを習えるKirov Academy of Balletに留学を決めました。
--バレエ留学する時、不安や心配はありませんでしたか?
17歳(高校2年生)から留学したのですが、行く前は嬉しさいっぱいで不安はこれっぽっちもありませんでした!
とにかくやる気満々で、バレエ教室の先生やお友達から「凄い!」と言われていました。
--不安がこれっぽっちもなかった、というのは驚きです。実際に留学生活がはじまってからは、どうでしたか?
英語が理解できなくて最初の3ヶ月くらいはすごく悩みました。
食事も慣れるまでは全然食べれなくて・・・苦労しました。
--最初の留学先はキーロフアカデミーでしたが、その後ジョフリーバレエスクールに転校しています
ジョフリーバレエスクールへは、自分が踊っている映像を学校に送って審査してもらう“ビデオオーディション”で入学が決まりました。
いろんなタイプの踊りができるようになりたいと思って拠点を移すことに。
あと、バレエ団に就職する際のオーディションがニューヨークで開催されることが多い、というのもあってN.Yにあるジョフリーバレエスクールに転校しました。
--ジョフリーバレエスクールでの留学生活はどうでしたか?
とにかくずっと踊ってましたね。
朝の8時30分から夕方4時30分まで、というスケジュールが多かったので家に戻った時は疲れ果てて、夜8時には寝てしまうこともよくありました。
--2つのバレエ学校で学んで、なにか違いを感じましたか?
やはり、学校によってメソッドが違います。
そして、学校のカラー・雰囲気も様々。
自分にその学校の方針があっているか・あっていないかで留学生活もかなり変わってくると感じました。
--留学先を選ぶ際には、学校の指導方針を理解する事も大切ということですね。岡さんはバレエ留学のメリットは何だと考えますか?
世界中のダンサーと一緒に学べる事!
バレエ学校・ダンス学校では1日中踊って過ごせますし、やはり世界中のダンサーと色んなことを共有できるところがメリットだと思います。
《岡まりあさん》苦労した入団オーディション、そしてプロダンサーへ
--学校を卒業すると、いよいよプロの道へ。入団先はすぐに決まったのですか?
いえ、全然スムーズには決まりませんでした。
数えた事はないんですけど、だいたい100くらいはビデオを送ったり、オープンオーディションなどに参加しました。
オーディションビデオを送っても連絡が返ってこない事が多かったです。
--契約を勝ち取るのは、とても大変で狭き門なのですね。現在 岡さんが所属するAjkun Ballet Theaterへはどのような流れで入団することになったのですか?
まずオーディションビデオを送りました。
その後プライベートオーディションの許可をいただいたので、カンパニーの通常レッスンやリハーサルに何度か参加させてもらい、契約を頂きました。
--ずっとバレエを続けてきたなかで、バレエを嫌いになったり辞めたいと思ったことは?
何度もあります。
特に中学から高校に上がるときには、とても悩みました。
バレエで行き詰っているとき、学校の方から“進学”や“大学”のことを話されると、このままでいいのかな…などと何度も悩みました。
コンクールで全然実績を出せない時や怪我で踊れない時、カンパニーが決まらないときなど、バレエから離れようと考えたことは沢山ありましたね。
--数々の困難を乗り越え、現在はAjkun Ballet Theaterに所属しています。どのようなカンパニーですか?
Ajkun Ballet TheaterはNYを拠点としています。
古典作品はもちろん、ディレクター振付の作品やカンパニーオリジナルの作品などもたくさんします。
呼び名は異なりますが、プリンシパル・ソリスト・コールドといった他のカンパニーと変わりない構成になっています。
--カンパニーの公演数は多いのですか?
はい、公演数はけっこうあります。
ツアーもありますが、入院中で外に出れない子供達のために病院に行って公演したり、NYの小学生の為に学校公演などもしています。
--バレエをより身近に感じてもらえる良い公演ですね!ダンサーをしていて印象に残っている作品を教えてください
やっぱりNutcracker(くるみ割り人形)ですかね。
毎年クリスマス近くなると、どこの学校もカンパニーもNutckraker公演のためにリハを始めるんですけど、それが毎年大変で・・・。
大体1ヶ月から1ヶ月半くらいリハーサル期間があるんですけど、正直うんざりするほどのリハの回数…。
でも、舞台に立つと楽しくて、嬉しくて、やっぱりバレエ好きだなと感じます。
毎年恒例のものなので、Nutcrackerをしないとクリスマス気分にもなりませんし、年末年始の気もしませんね。
--プロと学生、バレエに対する取り組み方に違いはありますか?
はい、とても違います。
学校ではとにかく色々なクラスの中で基礎を何度も何度も繰り返して身体に染み込ませますが、カンパニーではクラスが終わったらすぐリハーサル。
何度も繰り返しリハをして、その公演に向けて身体を作っていくようなイメージです。
--岡さんの今後の活動目標をお聞かせください
今後の活動目標はバレエばかりではなく、コンテンポラリーもいま以上に力を入れて活動していきたいと思っています。
バレエ用品のモデルも本格的にできたらいいなと思っています。
岡まりあさんの素顔に迫るインタビュー(後編)では、モデル活動や愛用のトウシューズ、普段のレッスンで気をつけている事などをお話いただきました!
続けて後編もご覧ください!
【インタビュー】NYのバレエ団で活躍!岡まりあさんの素顔に迫る(後編)