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この記事は、「フェッテを練習してみたい」「32回転まわれるようになりたい」という方に向けて書いています。
グラン・パ・ド・ドゥのコーダなどに登場する回転技「フェッテ(fouette)」。
有名なものの1つに、『白鳥の湖』第3幕の黒鳥オディールによる32回転があります。
多少動きが違うパターンがあったりしますが、今回は日頃よく見かけるフェッテを解説していきます。
- フェッテのやり方を知りたい
- フェッテの動きをゆっくり、分解して確認したい
- フェッテするときに気をつけるポイントを知りたい
- フェッテがうまくなるコツを知りたい!
こんな方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
【バレエ】フェッテの呼び方と意味
- グラン・フェッテ・ロン・ド・ジャンブ・アン・トゥールナン
- フェッテ・ロン・ド・ジャンブ・アン・トゥールナン
- グラン・フェッテ・アン・トゥールナン
- フェッテ・アン・トゥールナン
- グラン・フェッテ
- フェッテ
いろんな呼び方がありますが、日本では「フェッテ」や「グラン・フェッテ」と呼ばれることが多いです。
「フェッテ」は、鞭(むち)で打つとかかき回すという意味をもちます。
いちばん長い呼称「グラン・フェッテ・ロン・ド・ジャンブ・アン・トゥールナン」の意味を考えると・・・
- グラン=大きい
- フェッテ=むち打つ
- ロン=丸い
- ジャンブ=脚
- アン・トゥールナン=回りながら
となります!
【バレエ】フェッテのやり方
フェッテは、片脚でドゥミ・プリエからドゥミ・ポアントに立ちながら、動脚を前から横にロン・ド・ジャンブしてルティレにし、鞭打つように前から横へ投げ出し回転する動きです。
右回転する場合
1.右脚を前に伸ばし、左脚はドゥミ・プリエする
2.右脚を横へ振る(ロン・ド・ジャンブする)と同時に、前の腕を横に開く
3.軸足はドゥミ・ポアントに立ち、右脚をルティレ・ドゥバンにして右回りに回転する
ロシア・メソッドでは、動脚をロン・ド・ジャンブせずに、ルティレから横に開きます(プリエ・ア・ラ・スゴンドする)。
フェッテの参考動画
ロン・ド・ジャンブするフェッテと、プリエ・ア・ラ・スゴンドに開くフェッテ(ロシアメソッド)の2つのパターンの「フェッテ」を確認することができる動画です
【バレエ】フェッテ上達のための5つのコツ
「なかなかフェッテが続かない!」という方や「はじめてフェッテをする」という方は、この5つのコツを意識しながら練習してみてください。
- 上体を引き上げる!
- アームスと脚の動きを合わせる!
- ドゥミ・プリエのときに背中を丸めない!
- リズムをキープ!
- スポットを決める!
1.上体を引き上げる
動脚をむちを水平に打つように大きく動かすフェッテは、遠心力で振り回されやすくなります。
軸となる脚でしっかりと床を押し、上体を引き上げることが重要。
ドゥミ・プリエからドゥミ・ポアントに立つ瞬間に、頭・肩・腰・ひざ・足首のラインを一直線にするようなイメージで、すーっと軸の通った姿を目指しましょう。
2.アームスと脚の動きを合わせる
スムーズにフェッテをするためには、両腕を開いて閉じる動きと、むちを打つような脚の動きが、ぴったり合っていることが必要です。
脚をア・ラ・スゴンドに開くタイミングに合わせて、前の腕を横に開き、ルティレにすると同時にアンナヴァンに!
タイミングがズレていないか確認してみてください。
3.ドゥミ・プリエのときに背中を丸めない!
軸足ドゥミ・プリエ、動脚をドゥヴァンにした瞬間に背中が丸くなっていませんか?
フェッテを続けるには、上体を変えないことが大切です。
ドゥミ・プリエから、ドゥミ・ポアントに立つ動きが繰り返されるなかで、毎回のように上体が変化していては体力も消耗してしまいます。
スッと伸びた背骨を意識しながら、回ってみましょう。
4.リズムをキープ!
フェッテするときには、ドゥミ・プリエドゥミ・ポアントルティレのリズムを崩さないように気をつけます。
「ダウン」(ドゥミ・プリエ)
↓
「アップ」(ドゥミ・ポアント)
↓
「ルティレ」
この「ダウン→アップ→ルティレ」のリズムを心のなかで繰り返しながらフェッテすると、リズミカルに回れるようになります。
5.スポットを決める!
これは、回転技(ターン)をするときには必ず言われることですね。
見る場所を決めて、そのスポットに顔を残して、すばやく振り返る!
顔を残し過ぎて、あごが上がらないように注意です。
【バレエ】フェッテまとめ
フェッテは、むちを打つような動きが特長の回転技です。
回れる人は2回転、3回転を組み合わせたりしますが、フェッテ初心者の方はまずは1回転から!
5つのコツを参考にしながら、32回転を目標に練習してみてくださいね。
- 上体を引き上げる!
- アームスと脚の動きを合わせる!
- ドゥミ・プリエのときに背中を丸めない!
- リズムをキープ!
- スポットを決める!
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今回はこのへんで。
バレエスタイル(@ballet_style_jp)でした。