今回は、『カンブレ』をご紹介!
「どんなところに気を付ければいいの?」
「カンブレって何だっけ…」
そんな方に向けて、「カンブレの形と注意点」をまとめました!
『カンブレ(cambre)』とは、アーチ状にするという意味。
上体を、前・横・後ろのいずれかの方向に、ゆるやかなカーブを描くように弓なりに曲げることをいいます。
『カンブレ』は、間違ったやり方をすると腰を痛めるなど、ケガの原因にもなるので注意が必要です。
正しい『カンブレ』を身につけて、しなやかな踊りにつなげていきましょう!
バレエ用語『カンブレ』のかたち
『カンブレ』は前・横・後ろがありますが、苦戦する方が多い「前・後のカンブレ」を取り上げます。
前へのカンブレ
前へのカンブレは、みぞおち辺りから曲げる意識で行います。
自然と頭もななめ前へ傾くと思いますので、首を長く保ちましょう。
カーブを意識しすぎて、背中が丸くならないように気を付けましょう。
肩が上がらないように、下げた状態をキープして、上体を軽く前に曲げていきます。
後ろのカンブレ
後ろのカンブレは、肩甲骨から上を後ろに反らせる意識で行います。
ゆるやかなカーブを背中で描くようなイメージ。
首後ろをカクッと折ってしまうのはダメ!
危ないです。
肩をさげて、首は長いままを保ちましょう。
また、腰から曲げて反ってしまうと、腰を痛めてしまいます。
上体をまっすぐ上に引き上げ、頭を遠くにしながら反っていきましょう。
腰を前に押して、おなかが突き出てしまっています。
これでは、腰に負担がかかるだけでなく、ひざや足首などにも良くありません。
また、軸がななめに倒れてしまい、バーから手を離すと、立っていられない状態です。
後ろに反る前に、上体を上に引き上げ、軸をまっすぐ保つように心がけましょう。
『カンブレ』で、突っ立った動きから卒業!
しなやかに上体がつかえるようになれば、上半身の動きが増えて、なめらかな動きにつながります。
「突っ立ったままだよ!」
「上半身の動きカタイよ!」
と、言われる方は『カンブレ』を見直すと良いかもしれません。
特に『後ろカンブレ』!
カラダを反らせる動きは、簡単そうでなかなか難しいんです。
キレイなアーチ型になるように、少しずつ、ゆっくりトレーニングしていきましょう。