このページでは、軽やかで揺れるような動きが特徴のバロテをご紹介していきます。
センターレッスンでバロテが出てきたとき、しっかり動けていますか?
「よく分からなくて、なんとなくになってる」
「おもーく、沈みそうなバロテになってしまう」
こんな方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、バロテの種類や動き方、練習方法などを調査!
バロテ上達を助けてくれそうな動画も載せていますので、ぜひ練習の参考にしてみてくださいね。
「バロッテ」ということもありますが、このページでは「バロテ」と表記していきます。
バレエの動き【バロテ】とは
バロテは “前後に揺れる” という意味で、からだが軽く前後に揺れるような動きをします。
バロテのやり方
(1)5番ポジションのドゥミ・プリエをする
(2)両脚で踏みきって跳び上がり、5番ポジションのまま空中で両ひざを曲げて足首を重ねる
(3)右脚を前に伸ばしながら、左脚ドゥミ・プリエで着地
(4)ジャンプして両ひざを曲げ、前脚と後ろ脚を重ねる ※(2)のかたち
(5)左脚を後ろに伸ばしながら、右脚ドゥミ・プリエで着地
バロテの種類
バロテを紹介しているこの動画によると、本記事で紹介しているやり方は「スタンリー・ウィリアムズ* メソッド」のようです。
⋆スタンリー・ウィリアムズ(1925-1997)・・・
主にスクールオブアメリカンバレエ(SAB)で指導をしていた、世界的に有名なバレエ教師。
**チェケッティ・・・
エンリコ・チェケッティ(1850-1928)
有名なイタリアのバレエ教師。
「チェケッティ・メソッド」と呼ばれるダンサーの養成システムを開発。
バロテは、ほかにもやり方があって・・・
- 前後に伸ばす脚を床につけるもの
- 跳び上がった時、両ひざを曲げずにまっすぐ伸ばすもの
- 前後に伸ばす脚を、デヴェロッぺを伴いながら90度まで上げるもの
などなど。
同じパでもいろんなパターンがあったり、メソッドの違いで異なることがけっこうあるんです。
バロテを見比べる
バロテが出てくる場面で有名なのが、「ジゼル」第1幕の冒頭。
優雅にバロテをしている場面があります。
男性ダンサーに注目してみると分かりやすいですよ!
1.キューバ国立バレエ団「ジゼル」の動画
2.ディアナ・ヴィシニョーワとヴラジーミル・マラーホフの「ジゼル」の動画
2つのバロテ、似ていますが違いがありますよね!
分かりづらかった方は、YouTubeの設定で再生速度を遅くしてみるといいですよ!
バロテの練習方法
バロテ経験者のなかには「重く、沈みそうなバロテになってしまう」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。
バロテは軽やかで楽しそうな見た目と違って、かなりのジャンプ力が求められるハードなパです。
そんなバロテの上達には、順を追って練習する方法がおすすめ。
いきなりセンターで動かず、まずはバーを持ちジャンプをせずに脚を前後に入れ替える練習からおこないます。
次に、センターで動いていきます。
初めは小さなジャンプからスタートし、徐々に高いジャンプを目指していくと良いと思います。
バロテは、高く跳ぶのに必要な強靭さが求められます。
日ごろのトレーニング、レッスンを通して背中上部を強く保つ意識を持つよう心がけていきましょう。
バレエの動き【バロテ】まとめ
今回は「バロテ」についてまとめてきました。
海外ダンサーの中にはバロテの事を「チェケッティ」と呼ぶ人もいるようで、なぜかな?と思っていたのですが、調べていくうちに理解できたような気がします。
今回ご紹介したバロテが、知っているものとちょっと違う!という場合もあるかもしれませんが『いろんなやり方があるんだなぁ』と、頭の片隅に留めておいていただければ幸いです。
いつか役立つ日がくるかもしれません!!