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チャイコフスキーのバレエで広く知られる「くるみ割り人形」を、ディズニーが実写映画化したのが『くるみ割り人形と秘密の王国』です。
バレエ界からもミスティ・コープランドやセルゲイ・ポルーニンといったトップダンサーたちが参加したとあって、とても楽しみにしていました。
バレエ作品でしか見たことがなかった「くるみ割り人形」が実写映画に!?
これは見ておかないと!
ということで、公開されたときに映画館へいきました。
今回は、そのときの感想をバレエ目線で書いていきます。
結論からいうと『もったいない!』の連続だったかなぁ・・・
ちょっとネタバレもありますので、「まだ観てないよ!」という方はご注意くださいね。
「くるみ割り人形と秘密の王国」は、DVDやAmazonプライムなどで観ることができますよ!
映画「くるみ割り人形と秘密の王国」キャストとあらすじ
【キャスト】
・キーラ・ナイトレイ(シュガー・プラム)
シネマトゥデイ
・マッケンジー・フォイ(クララ)
・エウヘニオ・デルベス(ホーソーン)
・リチャード・E・グラント(シヴァー)
・ミスティ・コープランド(バレリーナ・プリンセス)
・ヘレン・ミレン(マザー・ジンジャー)
・モーガン・フリーマン(ドロッセルマイヤー)
<日本語吹き替え版>
・小芝風花(クララ・シュタールバウム)
・坂本真綾(シュガー・プラム)
・小野賢章(フィリップ)
【あらすじ】
14歳の少女クララ(マッケンジー・フォイ)は、機械をいじることが大好きで、ほかの子と遊んだりお洒落をしたりすることが不得意だった。ある日、彼女の豊かな想像力と聡明さを認めてくれていた母親が亡くなる。悲しみの中、彼女は“花の国”“雪の国”“お菓子の国”“第4の国”から成る秘密の王国に迷い込む。そこでクララは、自分のことをプリンセスと呼ぶくるみ割り人形フィリップやシュガー・プラム(キーラ・ナイトレイ)と出会う。
シネマトゥデイ
【レビュー】映画「くるみ割り人形と秘密の王国」の感想
バレエの「くるみ割り人形」を何度もみたことがあるので、なんだかもったいないな…という感想。
衣装がとても豪華で映像もキレイ!
だけど、何かものたりなさを感じてしまいました。
ストーリーについて
バレエの「くるみ割り人形」とは全然違うストーリー展開です。
バレエ作品に親しみがある人は、あれ?と感じるのではないでしょうか。
『秘密の王国での冒険を通して、大切なことを学んでいく・・・』
主人公・クララの成長物語という部分では同じかもしれませんが、なんだかちょっと単純。
寂しさや悩みを抱えた主人公という設定ならば、もう少し丁寧に描いてほしかったです。
そのほかのキャラクターに関しても同様。
物語に入り込めないままエンドロールになってしまいました。
バレエの話をどうアレンジしているのか楽しみにしていましたが、別物と思った方が良いと思います!
ディズニーオリジナルの「くるみ割り人形」と思って観たら、もっと楽しめたかもしれません。
映像について
映像の美しさは、さすがでした!
クララが着るドレスもかわいいし、色彩ゆたかでとってもキレイ。
だからこそ!
もっと「雪の国」や「花の国」でのシーンが観たかった!
え!あれだけ?というくらい一瞬でした。
もったいない!
音楽について
せっかくのチャイコフスキーの名曲が・・・
少ししか使われていないのがとっても残念。
「くるみ割り人形」といえば、チャイコフスキーの音楽でしょー!
はじめこそ序曲が使われていて
あ~くるみ割り人形だ!!
とワクワクした気持ちになりましたが、それ以降はちょこちょこと流れる程度。
バレエのストーリーとは違うから、曲順がバラバラなのは仕方がないとして・・・
「くるみ割り人形」には、もっとたくさんの曲があります!
限られた曲の繰り返しなんて、もったいない!
バレエシーンについて
バレエシーンがありますが、ほんの少しです。
ミスティ・コープランド、セルゲイ・ポルーニンといった豪華メンバーなので、もうちょっとバレエシーンがあってもいいのでは…と思いました。
しかし、ほんの一瞬だけのバレエシーンでもうっとり。
美しい動きに見入ってしまいました。
エンドロールも要チェックですよ!
映画「くるみ割り人形と秘密の王国」レビューまとめ
バレエの「くるみ割り人形」とは違うことが多く、すこし消化不良なかんじが否めませんが、映像の美しさはさすがディズニー!
それだけでも観る価値ありの豪華さです。
まだ観たことがない・なんだか気になる、という方はぜひチェックしてみてくださいね。
映画「くるみ割り人形と秘密の王国」は、DVDやAmazonプライムなどで観ることができますよ!