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「ヴァリエーションに出てくるイタリアン・フェッテがなかなか続かない」
「イタリアン・フェッテでうまくバランスが取れない」
今回は、こんな風に「イタリアン・フェッテが苦手」という方に向けて書いています。
難易度が高い回転技のひとつ、イタリアン・フェッテ。
練習方法も分からない・・・
そんなお悩みがある方に、イタリアン・フェッテ5つのコツをお伝えしていきます!
ぜひ、練習の参考になさってください!
イタリアン・フェッテとは
まずは、イタリアン・フェッテの意味や、動きをご紹介していきます!
イタリアン・フェッテの意味
- イタリアン=イタリアの
- フェッテ=むちで打つ
イタリアのダンサーが考案したことから、「イタリアン・フェッテ」と呼ばれるようになったといわれています。
ほかにも、「エカルテ・フェッテ」や「グラン・フェッテ・ルルヴェ・アン・トゥールナン」などの名称が使われる場合もあります。
イタリアン・フェッテの動き
動脚をエカルテ・ドゥヴァンにデヴェロッペして上げ、回転しながらアティテュード・クロワゼ・デリエールのポーズを交互に繰り返す動きです。
《バレエのポーズ》アティテュードでポーズのバリエーションを増やそう
イタリアン・フェッテのやり方
イタリアン・フェッテの一連の動作を、細かく分けて解説。
左脚を軸にする場合で見ていきましょう。
1.プレパレーション
左脚を前に出して、準備する(プレパレーション)
2.左脚を踏み込む
前に出している左脚を踏み込み、クペにする
3.右脚をエカルテ・ドゥヴァンに
左脚はドゥミ・ポアントで立ちながら、同時に右脚をエカルテ・ドゥヴァンにデヴェロッペする
※動いているので、写真ブレてます…
4.半回転しながら脚をおろす
体を半回転させながら上げていた右脚をおろし、1番ポジションのドゥミ・プリエを通過
5.右脚をナナメ後ろ方向へ振り上げる
1番ポジションのドゥミ・プリエを通過したら、さらに右脚を前に振り上げる
6.体を半回転させながら、左脚はドゥミ・ポアントで立つ
上半身を回転させながらア・ラ・スゴンドを通過。軸足はドゥミ・ポアントに立つ
7.アティテュードの形で止まる
体をさらに回して、右脚をアティテュード・クロワゼ・デリエールにして止まる
流してみると、こんな感じです
イタリアン・フェッテ 5つのコツ
イタリアン・フェッテは、センターレッスンのほか、ヴァリエーションにも出てきます。
イタリアン・フェッテが登場するバリエーションとしては、『ドン・キホーテ』の森の女王のバリエーションや、『コッペリア』のスワニルダのバリエーションなどがあります。
どれも、1回ではなく数回連続して行いますよね。
連続イタリアン・フェッテはとても難しいのですが、5つのコツがあります。
- 軸を意識する
- プリエの時に沈まない!
- “軸足”をまわす
- すばやく肩をもってくる
- “フェッテ”を見直す
順番に解説していきます。
【1】軸を意識する
軸となる足のつま先から、あたまのてっぺんまで1本の軸が通っているイメージで動きます。
そのためにも、最初のエカルテ・ドゥヴァンを勢いつけてあげないこと!
「高く上げたい!」と思って、ムリにあげてしまうと、腰が丸くなったり、軸足のひざが曲がったりして軸がブレてしまいます。
常に、軸がまっすぐスーっと通った状態をキープするように心がけましょう。
【2】プリエの時にしずまない!
イタリアン・フェッテには、ドゥミ・プリエが2回でてきます。
まず、エカルテ・ドゥヴァンに上げる前のプリエ。
そして、エカルテ・ドゥヴァンの脚を下ろしながら後ろ向きになるときのプリエ。
この2回のドゥミ・プリエの時に、“上半身を引き上げること”が重要です!
プリエで腰が落ちて沈んでしまうと、次にドゥミ・ポアントに立つのがとてもキツくなります。
「よいしょ!」という感じですね・・・
『プリエの時に沈まない』という感覚がわかりづらい時は、まず“目線がおちないように”イタリアン・フェッテしてみて下さい。
【3】“軸足”をまわす
軸となる足をまわすように意識すると、へっぴり腰にならず、バランスがとりやすくなります。
アティテュードになる時に、軸足をアンディオール!
軸足をまわす力で半回転がスムーズになるはずです。
【4】すばやく肩をもってくる
【3】の軸足をまわす意識とともに、肩もしっかりまわしましょう。
鏡をみて練習しているならば、アティテュードのとき鏡に両肩を映すくらいの気持ちで、すばやく上半身を回転!
“すばやく”が大切です!
【5】“フェッテ”を見直す
フェッテは、前に出した片脚の方向を変えずに、からだの方向を変える動きです。
この動きが入っているのが、イタリアン・フェッテなので、フェッテを見直すことも上達の近道。
フェッテの動きについては、きれいなフェッテと残念なフェッテ/劇的に変わる3つのポイントで紹介しています。
練習方法は、『フェッテのやり方(ルルヴェの場合)』がおすすめです。
ア・ラ・スゴンドを通過して、体の向きを一気に変えるというイメージをもつと、キレのある動きになりますよ!
スロー動画でみる イタリアン・フェッテ
イタリアン・フェッテの動きがよくわからない!という方は、スロー再生されている動画を見つけましたので参考にどうぞ!
※通常テンポのあとに、スローで流れます
イタリアン・フェッテをするときは、ご紹介した5つのポイントを意識しながら練習してみてくださいね!
- 軸を意識する
- プリエの時に沈まない!
- “軸足”をまわす
- すばやく肩をもってくる
- “フェッテ”を見直す
《バレエのポーズ》アティテュードでポーズのバリエーションを増やそう